1ケッペンの気候区分
ドイツの気候学者ケッペンは、植物分布の変化に着目し、最寒月の気温や、雨季と乾季の有無などにより、世界をA~Eの5気候帯と、12の気候区に区分した。
2A気候帯(熱帯)
年中高温で四季の区別に乏しい。降水量が多いため植物は茂るが、土壌中の養分を流すので肥沃度は低い。
熱帯雨林気候区(Af,Am)
特徴:年中高温多雨、スコール
分布:赤道付近、東南アジア、アマゾン川流域
植生/農業:熱帯雨林(ジャングル、セルバ)/焼畑、プランテーション
土壌:ラトソル(やせた赤色土)
サバナ気候区(Aw)
特徴:雨季と乾季が明瞭
分布:ブラジル高原(カンポ)、南米(リャノ)、アフリカ(サバナ)、インド
植生/農業:草原(丈高)/綿花、コーヒー、サトウキビ
土壌:ラトソル
*Am(熱帯モンスーン気候)には、Afと異なり、弱い乾季がある(インドネシア半島など)。
3B気候帯(乾燥帯)
年間の総蒸発量が総降水量を上回る気候が乾燥帯である。一日のうちの最低・最高気温の差が大きい。
砂漠気候区(BW)
特徴:年中乾燥
分布:砂漠
植生/農業:植物はほとんど育たない/オアシス農業
土壌:塩性土壌
ステップ気候区(BS)
特徴:雨季(短)乾季(長)
分布:砂漠周辺
植生/農業:ステップ(丈低草原)/小麦の栽培
土壌:チェルノーゼム(黒土)、栗色土