1ブッダの教え
紀元前6~5世紀、小国分立から統一に向かうインドで生まれた仏教のこと。
[四諦]
迷いと悟りの両面にわたって因と果とを明らかにした、四つの真理。
苦諦:この世の中の現状は苦である。
集諦:苦の原因は煩悩である。
滅諦:苦を克服するためには煩悩を滅ぼすべきである。
道諦:苦を克服する道が八正道(正見、正思、正語、正業、正命、正精進、正念、正定)である。
[三法印]
ブッダの教えを特徴づける三つの考えのこと。
諸行無常印:現実は常に流動変化し、同一性を保持できない
諸法無我印:主体(我)をもって単独で存在するものはない
涅槃寂静印:涅槃(悟りの世界)は静かで安らげる場所である
[縁起の法]
苦しみの原因は、無明から始まり老死に終わる12の要素(12縁起)であり、これらが順々に因果の関係になっているとの考え方。