1農業地域区分
農業は当初、自家消費のための農業(自給的農業)が主体だったが、技術が進み、人口の都市集中が進展するに従って、商品作物を生産する農業(商業的農業)へと移っていく。さらに、その規模が拡大し、企業としての取り組みとなるのが企業的農業の段階である。
2自給的農業
遊牧
代表地域:中央アジア~北アフリカの砂漠・ステップ、北極海沿岸のツンドラ・タイガ
特徴:砂漠やステップでは羊、ヤギ、ラクダ、北極海沿岸ではトナカイなどを育てる。家畜とともに広い地域を移動
オアシス農業
代表地域:中央アジア、西アジア、北アフリカ
特徴:オアシス周辺や、外来河川・遊水地を利用してナツメヤシなどを栽培
焼畑農業
代表地域:アフリカ中南部、ラテンアメリカの熱帯地域、インド、東南アジア
特徴:森林・草原を焼いた灰を肥料に、キャッサバ、稲、タロイモ、バナナなどを栽培
集約的稲作農業
代表地域:日本、華中・華南、朝鮮半島、インドシナ
特徴:季節風(モンスーン)による豊富な降水量と夏の高温を利用
集約的畑作農業
代表地域:華北、デカン高原
特徴:稲作地域より降水量が少ない地域では、小麦、大豆、綿花などを栽培